コロッセオ
ローマの顔とも言って過言ではない、王道スポット第一位ではないでしょうか。ネロ帝の死後、皇帝の座を争いその地位に就いたのがウェスパシアヌス帝でした。ウェスパシアヌス帝は、内乱で荒れ果てたローマの街を再建するため、その目玉の一つとして、広大なネロ帝の黄金宮殿の中庭にあった人工池跡にコロッセオを建設したのです。
地上から3階までの高さが48.5m、約5万人の観客を収容することができました。ちなみに東京ドームの高さが56.1m 収容人数が5万5000人とのことですが、2000年もの昔に既に東京ドーム級の施設があったことに、いかに文明が発達していたかを感じさせられますね!
座席の下には環状の通路が巡ており、最上階には大理石による柱廊で、木造の座席が設置されていました。座席は下から元老院議員階級、騎士階級、平民と厳密に区分されており、女性はウェスタ巫女を覗き、最上階の席でしか観覧できませんでした。約5万人もの観衆が切符と同じ番号のついた80のアーチから速やかに入退場できたが、中心は皇帝や高官および神官用、東西の中央は剣闘士用で、遺体は東側から搬出されました。
438年、バレンティニアヌ3世の要請により剣闘士のゲームが廃止されたため、円形劇場はゆっくりと漸進的に衰退し、外観を覆っている白大理石は、中世とルネッサンスで材料の採石場として使用され、サンピエトロ寺院の建設にも使用されました。
住所:Piazza del Colosseo
アクセス:メトロB線 COLOSSEO(コロッセオ駅)下車
休館日:元旦、12月25日
開館時間:日没時間によって変更。(最終入場は、閉館時間1時間前)
3月27日~8月31日 9:00~19:15
9月1日~9月30日 9:00~19:00
10月1日~10月30日 9:00~18:30
10月31日~12月31日 9:00~16:15
入場料:€16.00
コロッセオ公式(英語):https://parcocolosseo.it/en/
コンスタンティヌス帝の凱旋門
約1700年の時を経て、当時の姿を今に伝えるのが、コロッセオの傍らにある三つのアーチをもつ最大級のコンスタンティヌス帝の凱旋門です。高さは25mで、ローマで最大の物です。312年テベレ川上流のミルヴィオ橋での戦いでマクセンティウスを破り西の正帝となったコスタンティヌス帝にローマの元老院と市民が献じたものである。
この頃になると蛮族の攻撃に備えて高い城壁を築くことに追われ、記念物の建築材料は不足がちでした。この凱旋門を飾るレリーフも過去の記念建造物からはぎ取り、取り付けられたものが多いのです。